【01 電動RCカーの基礎知識 - タミヤRCスタートガイド -】

手軽に楽しめる一方で操縦テクニックや走行性能の奥深さも併せもつ電動RCカー。数あるRCモデルの中でも抜群の人気を誇り、世界中で多くのユーザーに楽しまれています。このコーナーではそんな電動RCカーのなかでもオンロードツーリングカーを中心に、仕組みや操縦テクニック、セッティングの知識などをご紹介します。より充実したRCホビーを楽しむために、ぜひご覧下さい。

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1.電動RCカーの種類

電動RCカーにはさまざまなスケール(縮尺)がありますが、主流は1/10スケール(全長約45センチ)のタイプです。1/10スケールのマシンにはF1などのフォーミュラカーやツーリングカー、バギーなどのオフロードタイプなど多くの種類がありますが、タミヤではこれ以外のスケールでも、よりコンパクトなタムテックギアや走行中もRC操作でギヤチェンジが可能な3速トランスミッションを装備するトレーラートラックなど、多彩なラインナップを用意しています。
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2.プロポとコントロールのしくみ

電動RCカーでは2チャンネルプロポを使いますが、特に電動RCカー用とされているのが、ホイーラータイプの送信機、サーボ1個とスピードコントローラー、そして受信機を組合わせたセットです。この構成のRCメカではサーボで前輪の向きを変え、スピードコントローラーでモーターの回転を制御することで、前進、後進とそのスピード、停止をコントロールします。
★エンジンカー用の2チャンネル・プロポセットでは、スピードコントローラーのかわりにステアリング用サーボとスロットル制御用のサーボが2個セットになったタイプもあります。
★RCシステムについてのよりくわしい解説は2 RCシステムの基礎知識 をご覧下さい。

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  • 組み立て式RCキットを走行させるには、写真のようなアイテムが必要です。これからRCをはじめるならば、これらのRCシステムが全てセットになったタイプを選ぶのもよいでしょう。
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スピードコントローラーの働き

スピードコントローラー(別名:スピードコントロールアンプ・ESC・アンプなど)は、モーターへ電気を流す時間の長短を電気的に調整してマシンのスピードをコントロールします。低速では電気が送られている時間の割合が少なく、高速になるほど多くなり、最高速の状態では、常に電気が送られます。なお、ハイパワーなモーターを使う場合にはそれに対応するスペックをもったスピードコントローラーが必要ですから、モーターの換装を行う場合には、スピードコントローラーの仕様もチェックする必要があります。

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3.モーター

電動RC用モーターとして最もスタンダードなのは、540タイプと呼ばれるモーターです。タミヤではオプションパーツとして高性能モーターも数多く用意しており、標準モーターから換装することで大幅な性能アップが可能です。
なお、電動RCカー用モーターの内部には「ブラシ」と呼ばれる消耗部品がありますが、近年ではこのブラシがないブラ シレスモーターも普及し始めています。ブラシレスモーターは専用のスピードコントローラーが必要ですが、耐久性や回転効率に優れるという利点があります。性能アップについては 07 性能アップの楽しみ もご覧下さい。

★過度のロングドライブには注意!
電動RCカーでは、バッテリーを交換すれば連続走行が可能ですが、長時間の連続走行を繰り返すと、モーターが加熱して性能が低下する場合も。モーター の性能を維持するためには、バッテリーを使い切った後は休憩時間をはさみ、モーターを充分に冷ましてから走行させるのがおすすめです。

4.バッテリーと充電器

電動RCカーの走りの源となるのがバッテリーです。電動RCカーの多くは走行用バッテリーに充電式バッテリーを使いますが、これにはニカド・ニッケル水素・リチウムイオンなどいくつかのタイプがあり、それぞれ対応する充電器とセットで使用します。 これまで電動RCカーの電源として多く使われてきたのが「7.2Vニカドバッテリー」と呼ばれるタイプで、1.2Vのニカド(Ni-cd)バッテリーを6本直列に接続した構造になっています。ニカドバッテリーの容量は1300〜2400mAhまで数タイプが用意されており、容量が大きいほど長時間の走行が可能です。また、より大容量のバッテリーとしてニッケル水素(Ni-MH)を使用したバッテリーも用意されており、 最大のものでは3700mAhの大容量を実現しています。
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■バッテリーは使い終えてから充電する
ニカドバッテリーやニッケル水素バッテリーは正しく使用すれば数百回の繰り返し使用が可能ですが、その性能を保つには適切な管理がかんじんです。まず大切なのは「バッテリーは使い終えてから充電する」ということ。使いかけのバッテリーを充電して使う…ということを繰り返すと徐々にバッテリーの電圧低下が早くなり、充電しても満足に走れない状態になります(メモリー効果と呼びます)。これを予防するための基本的な使用法は、RCカーはある程度バッテリーを消費すると走行スピードが急激に落ちるので、これを目安に走行をやめ、時間をおいてから充電するというもの。よりていねいに行うならば、使用後には放電器(ディスチャージャー)で適切に放電させて、その後バッテリー内部が安定するまで時間をおいて(1日程度)から充電することでよりよいコンディションを保つことができます。なお、メモリー効果が発生した場合は、上記のような適切な使用サイクルを何度か繰り返すことでコンディションを整えることができます。

■ニッケル水素バッテリーは放置に注意
バッテリーは使わなくても徐々に消耗(放電)しますが、ニッケル水素バッテリーの場合は長期間放置すると自己放電が進みすぎてしまい、最終的には充電しても使えなくなる可能性があります。これを防ぐには、使用済みのバッテリーを長期間放置するのは避け、数日中に充電するようこころがけましょう。また、バッテリーを保管する際は容量の1/3程度充電された状態で保管し、定期的に使用して再び1/3程度充電してから保管…というようなサイクルで保管することで、バッテリーのコンディションを保つことができます。

■連続使用も寿命を縮める
ニカドバッテリーやニッケル水素バッテリーは、走行→即充電→走行→即充電…といったように、極端に短いスパンでの使用を繰り返すとバッテリーをいためます。サーキットで終日練習するような場合にはやむを得ず現地で再充電するといった場合もあるでしょうが、バッテリーを長持ちさせるという意味では、1日に何度も充電するような使い方は避けたほうがよいでしょう。

■充電器はバッテリーに合わせて
走行用バッテリーの充電器には家庭のコンセントを電源にするACタイプと自動車用12Vバッテリーを電源とするDCタイプがあります。充電器は標準的なも のがバッテリーに同梱されている場合もありますが、こうした充電器での充電時間は所要時間が長めなので、電動RCカーを本格的に楽しむなら急速充電器の利用がおすすめです。急速充電器での充電時間はバッテ リー容量にもよりますがACタイプで1時間程度、DCタイプで15〜30分程度とスピーディ。バッテリーの本数が増えてきたら、ぜひ導入したいアイテムです。
★充電器は機種によってニカド専用・ニカド&ニッケル水素両対応など、対応するバッテリーが異なります。充電器を買い足すときには、対応バッテリーをよく確認しましょう。

新しいタイプの走行用バッテリーも登場

ニカドともニッケル水素とも異なる、次世代の走行用バッテリーとして注目されているのが、リチウムイオン(Li-ion)を用いたタミヤのLFバッテリーです。エネルギー密度が高く、軽量で安全性に優れるのが特徴で、ニカドやニッケル水素バッテリーを超える1000回以上の繰り返し使用が可能。また、バッテリーを途中まで使った状態からの継ぎ足し充電を行ってもメモリー効果は発生せず、1日に何度も充電と走行を繰り返すような使い方をしても性能の低下はありません。また、自己放電が少ないという特性があるため、容量の半分程度充電しておくだけで長期間保存が可能など、上級者だけでなくたまに走行を楽しむようなビギナーにとっても使い勝手のよい新世代のバッテリーです。

ここ一番の走りに効く「バランス充電」
一部のLFバッテリー用充電器には「バランス充電」と呼ばれる機能が装備されています。これはバッテリーを構成する各セル間の電圧を揃えて充電するという機能で、LFバッテリーに装備される専用コネクタを使用して行います。バランス充電を行うとバッテリーの性能を最大限に引き出せるため、レース参加時などここ一番のときはバランス充電したバッテリーで臨むという方も多いようです。

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  • LF2200-6.6Vレーシングパック&
    AC充電器セット (ITEM 55107)
    LFバッテリーと急速充電器(充電時間:約70分)
    のセット。
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  • LF-6.6V バッテリーDC充電器 (ITEM 55103)
    LFバッテリーの各セル間の電圧を最適な状態に保つ「バランス充電」機能を備えるDC充電器。

走行用バッテリーの取扱い注意

RC用のバッテリーはパワーがとても大きく、ショートさせるとコードやバッテリー自体も燃えるなど取扱いを間違えると危険です。次のことに十分注意して下さい。

★走らせない時は、コネクターを抜いて走行用バッテリーを必ず車体から外しておく。
★走行用バッテリーを分解したり、またコードを切ったりしない。ショートの原因になって危険。
★走行用バッテリーのコードの被覆が破れたままなのはショートの原因に。使用せず、タミヤカスタマーサービスに修理依頼する。
★走行用バッテリーの充電は必ず指定の充電器で取扱い説明をよく読んで。

■走らせ方の注意
★深い砂地などを走らせたり、ぶつかって動けない車を動かし続けようとしたり、無理をさせるとモーターがひどく発熱するので危険です。

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5.組み立てに必要な工具や接着剤、塗料など

キットをそのまま製作するなら、それほど多くの工具は必要ありません。接着剤や塗料についてもキットに説明されていますが、基本的には次のようなものがあ れば十分です。また、組み立て済みのXBシリーズ等を購入した場合にも、走らせたあとのメンテナンス用に工具類を用意しておくのがおすすめです。

■工具類
カッターナイフ、プラスドライバー(大・小)、ラジオペンチ、ニッパーなど タミヤのツール・マテリアルの一覧をみる

■塗料
RCカーでは、ポリカーボネートボディとスチロール樹脂ボディが主流です。ポリカーボネートボディの場合は専用のポリカーボネート用塗料、スチロール樹脂 ボディはプラスチックモデル用塗料で塗装することができます。その他のボディの場合には、キットに記載された塗料を用意しましょう。

■接着剤
モデルによって必要とされる接着剤は異なりますが、RCカーの場合には、中空タイプのゴムタイヤをホイールに接着するための瞬間接着剤があれば、他の接着剤が必要になることはあまりありません。これ以外に特に必要となる接着剤がある場合は、キットの組み立て説明図に記載されています。
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■オイル・グリス
ギヤーやシャフト、軸受けやジョイントといった回転部は走行時に高速で回転します。これらの回転部で油脂分が不足すると動きが悪くなるばかりでなく、パーツの磨耗もひどくなります。回転部や動作部には、組み立て説明図の指示に沿ってオイルやグリスを塗布し、定期的に清掃を行いましょう。
タミヤのオイル・グリスの一覧をみる

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